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ビサヤ諸島

情報基準日:2026-08-26 / 分野:地方・地域とバンサモロ


1. 全体像

フィリピン群島の中央部を占める島嶼群。ルソン・ミンダナオと並ぶ「3大島嶼群」の一つで、 面積 71,503 km²、2024年人口 21,033,659人(約2,103万人)、人口密度 約294人/km²。 (2026-08-25 第2次照合で出典を明記。本稿の「約2,103万人」は正しく、西ビサヤ4,861,911+NIR 4,904,944+中部ビサヤ6,640,875+東ビサヤ4,625,929=21,033,659 と地方別2024年センサス値の合計に一致する。一方「地理と行政区画」資料は島嶼群別人口を2020年値のまま残し「2024年の再集計は未確認」と注記していたため、そちらを本稿に合わせて2024年値へ更新した。2026-08-26 出典差し替え:PSA「2024 POPCEN 地方別人口ハイライト」の各地方版 ── 「Highlights of the Region VI (Western Visayas) Population, 2024 POPCEN」=4,861,911人(全国18地方中11位/全国比約4.3%)、「Highlights of the Negros Island Region (NIR) Population, 2024 POPCEN」=4,904,944人(10位/約4.4%)、中部ビサヤ(第VII地方)=6,640,875人(4位)、「Highlights of the Region VIII (Eastern Visayas) Population, 2024 POPCEN」=4,625,929人(12位/約4.1%)。合計 21,033,659人。全国計112,729,484人は大統領布告第973号〔2025年7月11日〕で公式化。psa.gov.ph 本体はボット判定(HTTP 403)で直接取得できず、各リリースの本文は検索インデックス上の抜粋で確認=一部一次資料未到達(2026-08-26時点)

主要6島は パナイ(Panay)/ネグロス(Negros)/セブ(Cebu)/ボホール(Bohol)/レイテ(Leyte)/サマール(Samar)。 このほかシキホール、ギマラス、ビリラン、ロンブロン、マスバテなどが周辺に散る。

「ビサヤ」の語源をスリウィジャヤ(Srivijaya)帝国に結びつける説が広く流布しているが、言語学的には疑わしい。 言語学者フェルストレーレン(Eugene Verstraelen)は、サンスクリット借用語の音韻変化から「Vijaya」は フィリピン諸語では「Bidaya/Biraya」になるはずで「Bisaya」にはならない、と指摘している。日本語資料では 断定的に書かれていることが多いので注意。


2. 4地方 ── 2024年に区割りが変わった

長らく 西ビサヤ(Region VI)/中部ビサヤ(Region VII)/東ビサヤ(Region VIII)の3地方だったが、 共和国法12000号(Negros Island Region Act、2024年6月11日にマルコス大統領が署名)により ネグロス島地方(Negros Island Region=NIR)が新設され、ビサヤは4地方になった。

NIRは ネグロス・オクシデンタル州(バコロド市を含む)+ネグロス・オリエンタル州+シキホール州で構成。 前2者は西ビサヤ・中部ビサヤから、シキホールは中部ビサヤから移された。全国の地方数は17→18。

(2026-08-25 相互照合で修正。署名日を「2024年6月13日」から6月11日に訂正。「地理と行政区画」資料の6月11日が正しく、Lawphil掲載のRA 12000原文が "Approved: JUN 11 2024" と明記している。出典:lawphil.net/statutes/repacts/ra2024/ra_12000_2024.html)

NIRは「新設」ではなく「復活」である。2015年にアキノ大統領が大統領令183号で一度設置し、 2017年にドゥテルテ政権が財源不足を理由に廃止した経緯がある。今回は法律による設置なので、 大統領令のように簡単には消えない。

4地方の比較

地方 主な州 中心都市 2025年 GRDP 2025年成長率 2023年 貧困率(世帯)
西ビサヤ(Region VI) イロイロ、アクラン、カピス、アンティケ、ギマラス イロイロ市 約6,834億ペソ 6.4%(2025年 全18地方で最速) 9.8%(全国平均10.9%を下回る)
ネグロス島地方(NIR) ネグロス・オクシデンタル、ネグロス・オリエンタル、シキホール バコロド市 約6,717億ペソ 5.7% 22.6%(全国3番目に高い)
中部ビサヤ(Region VII) セブ、ボホール セブ市 1.32兆ペソ(全国シェア5.7%=4位) 3.7% 未確認(2023年通年値を確認できず)
東ビサヤ(Region VIII) レイテ、南レイテ、ビリラン、サマール、東サマール、北サマール タクロバン市 約5,607億ペソ 1.0%(PASAR閉鎖で急減速) 20.3%

出典:フィリピン統計庁(PSA)地域勘定・2023年家計収支調査(FIES)。

(2026-08-25 第2次照合で追記。中部ビサヤの2025年GRDP欄が本稿だけ空欄で、「主要都市とビジネス地区」資料§4.1が 1.32兆ペソ・成長率3.7%・全国シェア5.7%(4位) を掲げていた。数値自体に食い違いはなく、本稿の欠落だったため補った。出典:PSA「2025年地域別経済計算」2026年4月23日公表。)

中部ビサヤは 2024年に7.3%成長で全18地方の首位、経済規模 約1.28兆ペソ、 全国GDPの5.7%、1人当たりGRDP 187,520ペソ(PSA)。ネグロス・オリエンタルとシキホールを NIRに引き渡してなお、この数字である点が重要。 ただし2025年は3.7%へ急減速している(上表)。「中部ビサヤは全国最速」は2024年の話であり、2025年の全国最速は西ビサヤ(6.4%)である。1人当たりGRDPも2024年 187,520ペソ → 2025年 192,739ペソ(「主要都市とビジネス地区」資料)と年次で動くため、必ず年を添えること。

東ビサヤの2025年の失速は、レイテ州イサベルにあった国内唯一の銅製錬所PASAR(Philippine Associated Smelting and Refining、グレンコア傘下、銅カソード年産能力約20万トン)が2025年2月に操業停止したのが主因。 製造業が9.6%縮小した。地域開発協議会(RDC)は「PASARへの依存が大きすぎた」として産業多角化を掲げている。


3. セブ(Cebu)── 商業と物流の中心

人口(2024年国勢調査=POPCEN、PSA)

単位 人口
セブ州(高度都市化3市を除く) 3,400,522人
セブ市(Cebu City) 965,332人
ラプラプ市(Lapu-Lapu City/マクタン島) 497,813人
マンダウエ市(Mandaue City) 364,482人
タリサイ市 263,832人
ボホール州(参考) 約141万人

「セブ州3,400,522人」にはセブ市・ラプラプ市・マンダウエ市が入っていない。 この3市は高度都市化市(HUC)として州から独立集計されるため、単純に「セブ州=340万人」と書くと過小になる。

中部ビサヤの人口増加率は 2015〜2020年の年2.04%から、2020〜2024年は年0.35%へ急落(PSA)。 セブ市に至ってはほぼ横ばい(+0.03%/年)。首都圏と同様、都心の頭打ちと周縁部への流出が進んでいる。

セブITパーク(Cebu IT Park)

首都圏外では最大のIT-BPM集積地であり、日本企業のオフショア拠点選定でも第一候補になりやすい。 一方、マクタン島側は マクタン輸出加工区(MEPZ)を核に製造・輸出型が集まる、という棲み分けがある。

交通インフラ

案件 状況
CCLEX(セブ-コルドバ・リンク・エクスプレスウェイ) 全長8.9km、2022年4月30日開通、事業費約330億ペソ。主塔145m の斜張橋。日量5万台対応。マクタン国際空港への代替ルートで約40分短縮。運営はメトロ・パシフィック系
セブBRT(Cebu Bus Rapid Transit) 2026年3月13日に部分開業。フィリピン初のBRT。パッケージ1は2.38km(セブ南バスターミナル〜オスメニア通り)。実運行はSRPのIl Corso〜ITパーク。朝夕は当面無料。1日3.4万人を想定
CBRTの課題 事業費が163億ペソ→287.8億ペソに膨張。世界銀行はパッケージ2・3の融資を撤回。全線開業目標は2027年
マクタン・セブ国際空港(MCIA) 首都圏外で最大級の国際空港。ターミナル2は木造屋根の意匠で知られる

2025年9月30日のセブ地震(重要)

項目 内容
発生 2025年9月30日 21時59分(現地時間)
規模 Mw 6.9(PHIVOLCSは当初6.7と発表し上方修正)
震源 セブ島北部ボゴ市(Bogo City)の北東約17〜21km、深さ5〜10km
原因断層 ボゴ湾断層(Bogo Bay Fault)の陸域延長部 ── この地震で新たに命名された
死者 79人(NDRRMC、2025年10月17日時点。負傷者は559人〜1,271人と資料により差)
被害額 約162.3億ペソ。うち学校被害が約126.9億ペソ、約500校が損壊
被災者 約74.8万人(260バランガイ)
余震 M1.0以上が12,079回超。最大は10月13日のM5.8(ボゴ全市停電)

2013年ボホール地震以来、国内で最も死者の多い地震であり、セブ島北部の観測史上最強。 PHIVOLCS長官バコルコルは「自然災害であると同時に建築基準の不遵守の帰結」と述べている。

復興の現在(2026年):ボゴ市はマルティネス市長のもとで「Build Back Better Bogo」枠組み(行政命令89号)を採択し 3年での復興を目標。2026年2月にテントシティを閉鎖。同年6月には3,215世帯へ1万ペソずつの第3次支援が支給 (北部セブ向け総額4億7,358万ペソ)。一方で発災8か月後も住宅・学校の復旧は遅れており、 断層直上の「建築禁止区域(no-build zone)」指定が住民の生活再建を難しくしている。 州側はバリクアトロ知事(Pamela Baricuatro)が1年間の早期復興計画を主導した。


4. ボホール(Bohol)

2013年10月15日のボホール地震

チョコレートヒルズのリゾート問題(2024年)── 「知らないと間違える点」

2024年3月、サグバヤンの「Captain's Peak Garden and Resort」が丘のただ中に建っている動画がSNSで拡散し炎上。 実際にはDENR(環境天然資源省)が2023年9月6日に一時閉鎖命令、2024年1月22日に環境適合証明書(ECC) 未取得の違反通知を出しており、事件はSNS以前から動いていた。 観光省の認定も受けていなかった。 「リゾートは解体された」という2024年3月の拡散情報は誤りで、実際には一時閉鎖にとどまる。 ユネスコのフィリピン事務所は 2027年の再審査でジオパーク資格を失う可能性に言及している。

ボホール・パングラオ国際空港(BPIA)


5. ネグロス(Negros)── 砂糖とアシエンダ、そして地熱

砂糖産業とアシエンダ制度

論点 2025〜2026年の状況
賃金 ネグロス島の大農園に約30万世帯が結びつく。カディス市の一農園では2週間で2,500ペソ(日額約250ペソ)との報道。地域の農業部門法定最低賃金は520ペソで、これを大きく下回る
労働紛争 2026年7月、28人の農園労働者が13か月目賃金・砂糖改善ボーナス(SAB)の未払いで地主を提訴。相手は製糖業者連合CONFEDの代表者
RSSI(赤条軟カイガラムシ)害虫被害 2025年3月末に北部で発生、2026年6月26日時点で確認被害16,019ヘクタール(ネグロス・オクシデンタル14,448ha、5,435農家、365バランガイ/ネグロス・オリエンタル1,571ha)。「脅威下」の申告面積は76,632ha=作付面積の32%。糖度を最大50%下げるとされる
対策 SRA(砂糖規制庁)が緊急権限を要請。農業省が防除薬剤に予算を投入。天敵の内部寄生蜂の活用や、圃場外周への昆虫病原糸状菌散布による「生物的バリア」を試行
政策の混乱 SRAが2026年1月9日に発した 砂糖令2号・3号(国産糖4袋=1袋2,300ペソの購入につき1袋を1,100ペソで輸出用に留保させる仕組み)に、PSMA・CONFED・NFSP・PanayFedなど主要団体がそろって反対
立法 2026年8月、下院農業食料委員会が改革法案の審議に着手。SRA理事会に労働者・農地改革受益者・消費者を加える案(HB 8376)や、2015年サトウキビ産業開発法(RA 10659)の改正案(HB 9088)が俎上に

バコロドの「マスカラ祭(MassKara Festival)」は、この砂糖経済の崩壊から生まれた祭りである。 1980年代初頭の国際糖価暴落(異性化糖の普及)と、1980年4月の旅客船ドン・ファン号沈没事故という 二重の打撃のなか、「笑顔の街」を掲げて1980年に始まった。2025年は10月1〜19日開催。

地熱発電 ── ネグロスは「再エネの島」でもある

施設 内容
パリンピノン(Palinpinon)地熱 ネグロス・オリエンタル州バレンシア。192.5MW。1号機は1983年運開、2023年に稼働40年
南ネグロス地熱プロジェクト(SNGP) パリンピノンI・II、ナスロ、ナスジを合わせ 信頼出力221.8MW。32のパッドに94本の坑井
更新投資 EDC子会社 Green Core Geothermal がパリンピノン1号(112.5MW)を 126MW(42MW×3基)に増強、約30.2億ペソ。EDCはSNGP全体で約250億ペソ規模の拡張を計画
条例 ネグロス・オリエンタル州は 2021年に再生可能エネルギー条例(条例30号)を制定し、州内での化石燃料発電所の新設を禁じている

※EDC(Energy Development Corp.)はロペス財閥系First Genの再エネ部門で、全国の地熱設備容量の約62%を握る。


6. パナイ島/イロイロ ── ボラカイの玄関口

イロイロ市(Iloilo City)

ボラカイ(Boracay)

ボラカイはセブではなく、パナイ島北西沖のアクラン州マライ町=西ビサヤに属する。 本土側のカティクラン港/ゴドフレド・ラモス(カティクラン)空港が玄関口。

指標 数値
2025年 観光客数 2,155,217人(2024年 2,077,977人)。うち国内客 1,765,282人
2025年 観光収入 約470億ペソ
最大月 2025年12月 227,828人
環境収容力(carrying capacity) 1日あたり島内滞在19,215人/新規到着6,405人(2018年閉鎖・浄化後に設定、DILGが2022年に維持を確認)
上限超過 2025年の聖週間に超過。聖木曜日で滞在者 約29,056人と推計
評価 Condé Nast Traveler 2025年読者投票で「世界のベストビーチ1位」
2026年目標 230万人

総数だけを見ると上限内でも、繁忙期にピンポイントで上限を突破する構造であり、 DENRの超過警告発出も実際には途切れがち(直近は2022年4月)という指摘がある。

パナイ-ギマラス-ネグロス連絡橋(PGN Bridge)

区間 延長 費用・時期
セクションA(パナイ〜ギマラス) 13.616 km 約570億ペソ/2028年完成目標
セクションB(ギマラス〜ネグロス) 19.47 km 約1,090億ペソ/2030年完成目標
合計 約33 km 約1,675億ペソ

着工は当初計画から後ろ倒しされ、2026年3月時点で「2027年第4四半期」が目標。 理由は海底基礎をより深く打つ必要が判明したこと、用地取得、韓国輸出入銀行(KEXIM)融資関連の手続きなど。 また ギマラス海峡に残る国内最後のイラワジイルカへの影響を懸念する保全団体の反対がある。


7. レイテ・サマール(東ビサヤ)── 台風ヨランダの直撃地

台風ヨランダ(Yolanda/国際名 Haiyan)

「ヨランダ」はフィリピン国内名、「ハイエン(Haiyan)」は国際名。同じ台風である。 日本語資料で別物のように扱われることがある。

東ビサヤの経済・貧困構造(2023年 PSA)

州・市 世帯貧困率
サマール 24.9%
東サマール 24.7%
北サマール 21.8%(2023年の大洪水で唯一悪化)
レイテ(タクロバン市を除く) 21.7%
タクロバン市(HUC) 10.6%
ビリラン 8.5%
南レイテ 7.1%

タクロバン市はレイテ島にあるが、行政上はレイテ州から独立した高度都市化市。州の統計に含まれない。

サマール島側(3州)が一貫して国内最貧困層に属する一方、南レイテ・ビリランは全国平均を下回る。 「東ビサヤ=貧しい」と一括りにすると実態を外す。

地熱 ── レイテは国内最大の地熱地帯

政治

レイテ第1区選出のマルティン・ロムアルデス(Martin Romualdez)は2022年から下院議長を務めたが、 2025年に「幽霊治水事業」疑惑をめぐって議長を辞任。以後、独立インフラ委員会(ICI)や 上院少数派報告書、2026年7月のオンブズマン告発など追及が続き、本人は全面否認している。 この治水スキャンダルは東ビサヤの経済統計にも波及しており、2025年後半のインフラ事業停止が 東ビサヤの建設業を2.4%縮小させた。


8. シキホール(Siquijor)


9. 言語 ── ビサヤ諸語

言語 主な分布 2020年国勢調査:家庭で話す世帯数
ビサヤ/ビニサヤ(Bisaya/Binisaya) 全域(総称的な自己申告) 4,210,000世帯(16.0%/全国2位)
ヒリガイノン(Hiligaynon/イロンゴ Ilonggo) 西ビサヤ、ネグロス・オクシデンタル 1,930,000世帯(7.3%)
セブアノ(Cebuano/ビサヤ語) セブ、ボホール、ネグロス・オリエンタル、レイテ西部、ミンダナオ北部 1,720,000世帯(6.5%)
ワライ(Waray/Waray-Waray) サマール、レイテ東部、ビリラン 698,745世帯(2.6%)
その他 アクラノン、キナライア、カピスノン、ボホラノ、マスバテニョ 等 ──

PSAは「Bisaya/Binisaya」と「Cebuano」を別項目として集計している。 多くのセブアノ話者が自分の言語を「ビサヤ」と申告するため、「セブアノ6.5%」という数字を そのまま『セブアノ話者の割合』として引用すると大幅な過小評価になる。 実際のセブアノ話者は2,000万人規模とされ、タガログ語に次ぐ国内第2の言語である。

実務上の要点: - ネグロス島は 西側(オクシデンタル)がヒリガイノン、東側(オリエンタル)がセブアノという言語境界がある。 同じ「ネグロス島地方」でも言語が違う。NIR統合に対する温度差の一因でもある。 - レイテ島は 西部がセブアノ、東部(タクロバン側)がワライ。同一の州内で分かれる。 - ヒリガイノンは柔らかい抑揚で知られ、話者は自らを「イロンゴ」と呼ぶことが多い。 - 「Bisaya」は言語名でもあり、人(民族名)でもあり、地域名でもある。文脈で読み分ける。


10. マゼランとラプラプ ── マクタンの戦い(1521年4月27日)


11. 実務メモ ── 進出・出張で押さえる点

論点 ポイント
拠点選定 IT-BPMならセブITパーク、製造・輸出ならマクタン(MEPZ)、コスト重視の第2拠点ならイロイロ・ビジネスパークバコロド(次世代都市=Next Wave City群)
地震 2013年ボホール(M7.2)、2025年セブ北部(M6.9)と12年で2度の大地震。断層は「新たに命名される」こともあるほど把握が不十分。建物の耐震コンプライアンスを実地確認する価値がある
台風 東ビサヤ(サマール・レイテ)は太平洋側で 台風の第一上陸地点になりやすい。ヨランダ級が再来し得る前提でBCPを組む
電力 地熱(レイテ/南ネグロス)が地域の基幹。一方でシキホールのような小島は単一事業者依存で年単位の停電リスク
統計の読み方 2024年以降の地域別統計は NIRの分離で時系列が断絶している。2023年以前と単純比較しない
言語 セブ/ボホール=セブアノ、イロイロ/バコロド=ヒリガイノン、タクロバン=ワライ。英語は通じるが、現場の一次情報は現地語で流れる

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